IKASHIKAキャリアパス
主体的に学ぶ姿勢を応援します
私たちの教育に対する考え方は「主体的に学べる看護師の育成」です。これは決して難しい事ではありません。患者さんにも個性があり個別の看護が必要なように、看護師にも個性があります。 その人の理想とする看護観を大切にしながら、成長を見守り支援していきたいのです。そして主体的な看護実践を通して、人間として大きく成長して欲しいと願っています。
ジェネラリストに必要な臨床実践能力
特定の分野に関わらずどのような対象者に対しても、その場に応じた知識・技術・能力を発揮できるジェネラリストの看護実践能力を段階的に獲得できるよう支援します。
専門的・倫理的・法的な実践能力
自らの判断や行動に責任を持ち、倫理的・法的規範に基づき看護を実践する能力
能力の構成要素 | 能力および構成要素の定義 |
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アカウンタビリティ※2 (責務に基づく実践) |
看護師としての責務と職業倫理に基づき、自らの判断や行為、行ったことの結果に責任を負い、自身の役割や能力に応じた看護実践を行う。 |
倫理的実践 | 看護師として倫理的に意思決定、行動し、人々の生命や権利、多様性、プライバシー等を尊重し看護実践を行う。 |
法的実践 | 看護師として法令遵守が定められている行動は何かを認識し、法令やガイドライン、所属組織等の規範に基づき看護実践を行う。 |
臨床実践能力
個別性に応じた適切な看護を実践し、状況に応じて判断し行動する能力
能力の構成要素 | 能力および構成要素の定義 |
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ニーズをとらえる力 | 体系的な情報収集とアセスメント(整理・分析・解釈・統合)を行い、看護問題の優先順位を判断し、記録共有する。 |
ケアする力 | ケアの受け手とのパートナーシップ※3 のもと、それぞれの状況に合わせた看護計画を立案・実施・評価し、実施した看護への対応を行う。 |
意思決定を支える力 | ケアの受け手や関係者との信頼関係と対話、正確かつ一貫した情報提供のもと、ケアの受け手がその人らしく生きるための意思決定を支援する。 |
協働する力 | ケアの受け手や保健・医療・福祉および生活に関わる職種・組織と相互理解し、知識・技術を活かし合いながら、情報共有や相談・提案等の連携を図り看護を実践する。 |
リーダーシップとマネジメント能力
組織の一員として看護・医療の提供を効率的・効果的に行うために、状況や役割に応じたリーダーシップを発揮しマネジメントを行う能力
能力の構成要素 | 能力および構成要素の定義 |
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業務の委譲/移譲と管理監督 | 法的権限や役割等に応じて、看護チーム(看護師・准看護師・看護補助者)における業務委譲および他職種への業務移譲と、業務遂行の管理・監督を適切に行う。 |
安全な環境の整備 | 安全な看護・医療提供環境の維持・実現のため、リスクの評価や適切なマネジメント方法の検討を行い、医療安全、感染予防、災害対応等を行う。 |
組織の一員としての役割発揮 | 組織(チーム等)の中で、業務改善やチームワーク向上のために行動し、担う業務の優先度を考え、時間等の適切な管理のもと実施する。 |
専門性の開発能力
看護師としての資質・能力を向上し、適切かつ質の高い看護実践を通じて、看護の価値を人々や社会に提供し貢献する能力
能力の構成要素 | 能力および構成要素の定義 |
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看護の専門性の強化と社会貢献 | 看護の専門職として、制度・政策の提言や看護学の発展等の看護の効率・効果を高める活動に、専門組織を通じて関わり社会に貢献する。 |
看護実践の質の改善 | 看護の成果を可視化、分析することで、自身や組織の看護の改善プロセスに関わるとともに、同僚や学生の学習支援・指導に関わる。 |
生涯学習 | 自身の能力の開発・維持・向上に責任を持ち、生涯にわたり自己研鑽を行い、他の看護師や保健・医療・福祉に関わる多様な人々と共に学び合う。 |
自身のウェルビーイングの向上 | 適切で質の高い看護を実践するため、看護師自身のウェルビーイング※4 を向上する。 |
※ 2…英語表現での「Accountability(アカウンタビリティ)」のニュアンスに含まれる「生じた結果とその理由への責任」という広い意味を示すために、日本語訳として多く用いられる「説明責任」ではなく「アカウンタビリティ(責務に基づく実践)」と表記した。
※ 3…「看護職の倫理綱領」では、保健・医療・福祉におけるパートナーシップは、看護職と対象となる人々が、よりよい健康や生活の実現に向かって対等な立場で協力し合う関係のことを示している。
※4…「看護職の倫理綱領」においては、1948 年に世界保健機関(WHO)が公表した「世界保健機関憲章」の記述を参考に、ウェルビーイングを身体的、精神的、社会的に良好な状態であることと意訳し、使用している。
ジェネラリストラダーに対応する集合研修
看護実践能力である【専門的・倫理的・法的な実践能力】【臨床実践能力】【リーダーシップとマネジメント能力】【専門性の開発能力】をテーマとした研修プログラムを各ラダーに合わせて設定しています。
ラダー新人
必要に応じ助言を得て実践する
- 倫理的・法的規範に基づき実践する
- 基本的な看護手順に従い、必要に応じ助言を得て看護を実践する
- 基本的な業務手順に従い、必要に応じ助言を得て実践する
- 専門職としての自身の質向上を図る
新人 | 研修項目 | |
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専門的、倫理的、法的な実践 | ・アカウンタビリティ ・倫理的実践 ・法的実践 |
・研修開催1回/年 ・事前学習あり ・グループワーク ・評価表を用いた実践評価 |
看護実践 | ・ニーズをとらえる力 ・ケアする力 ・意思決定を支える力 ・協働する力 |
「基本看護技術」必須項目の自立 部署でのOJT(新人看護職員学習プログラム参照) |
リーダーシップとマネジメント | ・業務の委譲/移譲と管理・
監督 ・安全な環境の整備 ・組織の一員としての役割発揮 |
・研修開催1回/年 ・事前学習あり ・グループワーク ・評価表を用いた実践評価 |
専門性の開発 | ・看護の専門性の強化と社会貢献 ・看護実践の質の改善 ・生涯学習 ・自身のウェルビーイングの向上 |
・集合研修なし ・文献検索の結果を部署での発表orレポート提出 ・成果物に対する評価表あり |
ラダーⅠ
標準的な実践を自立して行う
- 倫理的・法的規範に基づき実践する
- 標準的な看護計画に基づき自立して看護を実践する
- 業務手順や組織における標準的な計画に基づき自立して実践する
- 専門職としての自身の質向上を図る
ラダーⅠ | 研修項目 | |
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専門的、倫理的、法的な実践 | ・アカウンタビリティ ・倫理的実践 ・法的実践 |
・研修開催3回/年 ・事前学習あり ・グループワーク ・評価表を用いた実践評価 |
看護実践 | ・ニーズをとらえる力 ・ケアする力 ・意思決定を支える力 ・協働する力 |
・研修開催3回/年 ・事前学習あり ・講義・グループワーク ・評価表による実践事例評価 |
リーダーシップとマネジメント | ・業務の委譲/移譲と管理・
監督 ・安全な環境の整備 ・組織の一員としての役割発揮 |
・研修開催3回/年 ・事前学習あり ・グループワーク ・評価表を用いた実践評価 |
専門性の開発 | ・看護の専門性の強化と社会貢献 ・看護実践の質の改善 ・生涯学習 ・自身のウェルビーイングの向上 |
・集合研修なし ・文献検索の結果を部署での発表orレポート提出 ・成果物に対する評価表あり |
ラダーⅡ
個別の状況に応じた判断と実践を行う
- 個別の状況において、倫理的・法的判断に基づく実践を行い、規範からの逸脱に気づき表明する
- ケアの受けてに合う個別的な看護を実践する
- 個別的かつ一時的な状況における判断と実践を行う
- 自身の質の向上を継続するとともに、組織の看護の質向上や組織の人・学生の指導に関わる
ラダーⅡ | 研修項目 | |
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専門的、倫理的、法的な実践 | ・アカウンタビリティ ・倫理的実践 ・法的実践 |
・研修開催2回/年 ・事前学習あり ・グループワーク ・評価表を用いた実践評価 |
看護実践 | ・ニーズをとらえる力 ・ケアする力 ・意思決定を支える力 ・協働する力 |
・研修開催2回/年 ・事前学習あり ・講義・グループワーク ・評価表による実践事例評価 |
リーダーシップとマネジメント | ・業務の委譲/移譲と管理・
監督 ・安全な環境の整備 ・組織の一員としての役割発揮 |
・研修開催2回/年 ・事前学習あり ・実践発表会とディスカッション ・評価表を用いた発表内容の評価 |
専門性の開発 | ・看護の専門性の強化と社会貢献 ・看護実践の質の改善 ・生涯学習 ・自身のウェルビーイングの向上 |
・集合研修なし ・文献レビューを部署での発表orレ ポート提出 ・成果物に対する評価表あり |
ラダーⅢ
幅広い視野で予測的に判断し実践を行い、ロールモデルとなる
- 倫理的・法的判断に基づき認識した課題や潜在的リスクの解決に向け行動しロールモデルを示す
- 幅広い視野で予測的判断をもち看護を実践する
- 組織における安全かつ効率的・安定的な実践のための体制整備に主体的に参画し、同僚を支援する
- 幅広い視野と予測に基づき自身と組織の質を更に向上するとともに看護の専門職組織の活動に関わる
ラダーⅢ | 研修項目 | |
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専門的、倫理的、法的な実践 | ・アカウンタビリティ ・倫理的実践 ・法的実践 |
・研修開催2回/年 ・事前学習あり ・グループワーク ・評価表を用いた実践評価 |
看護実践 | ・ニーズをとらえる力 ・ケアする力 ・意思決定を支える力 ・協働する力 |
「ケアの提供とマネジメント」 ・研修開催1回/年 ・事前学習あり ・講義・グループワーク ・評価表による部署の実践計画の評価 |
リーダーシップとマネジメント | ・業務の委譲/移譲と管理・
監督 ・安全な環境の整備 ・組織の一員としての役割発揮 |
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専門性の開発 | ・看護の専門性の強化と社会貢献 ・看護実践の質の改善 ・生涯学習 ・自身のウェルビーイングの向上 |
・集合研修なし ・看護研究または実践報告 ・成果物に対する評価表あり |
ラダーⅣ
より複雑な状況において創造的な実践を行い、組織や分野を超えて参画する
- より複雑な状況において倫理的・法的判断に基づき行動し、倫理的かつ法律を遵守した実践のための体制整備に組織や分野を超えて参画する
- より複雑な状況において、ケアの受けてにとっての最適な手段を選択しQOLを高められるための看護を実践する
- 安全で効率的・安定的な実践を常に提供できるよう、組織や職種を超えた調整や教育に主体的に参画する
- .未来を志向し、看護の専門職として、組織や看護・医療を超えて社会の変革・創造や人材の能力開発に貢献する
ラダーⅣ | 研修項目 | |
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専門的、倫理的、法的な実践 | ・アカウンタビリティ ・倫理的実践 ・法的実践 |
・研修開催1回/年 ・事前学習あり ・グループワーク ・評価表を用いた実践評価 |
看護実践 | ・ニーズをとらえる力 ・ケアする力 ・意思決定を支える力 ・協働する力 |
「ケアの提供とマネジメント」 ・研修開催1回/年 ・事前学習あり ・部署の改善計画の実践報告 ・成果物に対する評価表あり |
リーダーシップとマネジメント | ・業務の委譲/移譲と管理・
監督 ・安全な環境の整備 ・組織の一員としての役割発揮 |
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専門性の開発 | ・看護の専門性の強化と社会貢献 ・看護実践の質の改善 ・生涯学習 ・自身のウェルビーイングの向上 |
・集合研修なし ・看護研究または実践報告 ・成果物に対する評価表あり |